実写に近い

「実写に近い」ということは、逆に言えば「実写ではない」と言うことでもあります。
喩えリアリズムを追求する画像であったとしても、

敢えて現実の描写から少しだけデフォルメすることで、より一層リアリズムが引き立たせる、それこそがアニメーションの真骨頂でもあります。
ところが画像が「実写に近い」からと、 弁護士が不倫「実写」それ自体である俳優を起用してしまうと、上述のアニメーションならではの現実との微妙なズレの良さを消してしまい、若しくはそのズレを無用に際立たせてしまい、作品をアンバランスなものにしてしまうことが少なくありません。
「ポニョ」がその典型で、表面的には現実らしくも根本では可也の異常な世界が描かれている中で、余りにも現実的な山口智子さんの声が却って異常な 世界観を際立たせてしまい、観ている側に「そんなこと有り得ないだろう?」という感情を呼び起こしてしまっているように思えます。 (尚、私は女優としての山口智子さんは大好きです)